2026-10-05
30年ほったらかしの実験林が教えてくれた、「間引きすると木が巨大化する」意外な森の真実
オーストラリアで、研究者が30年間もほぼ“放置”して観察し続けていた森があります。樹種はマウンテンアッシュというユーカリの仲間で、世界でも最大級に成長する木として知られています。この森で行われていたのは、「木をどのくらい間引くと、一番うまく育つのか?」を調べる長期実験でした。
一般的なイメージでは、「木を切らない手つかずの森=一番自然で、炭素もたくさんため込んでいる」と思いがちですよね。でも今回の報告によると、ある程度“大胆に”木を間引いた区画のほうが、残った木がぐんぐん巨大化し、結果的に森全体として蓄える炭素量が、手つかずの場所と同じか、それ以上になっていたそうです。
理由の一つは、光とスペースの奪い合い。混み合った森では、木同士が競争しすぎて、どれも中途半端なサイズで止まってしまいます。逆に、うまく間引いてやると、「選ばれし木」に光と栄養が集中し、超ビッグサイズに育つ。しかも、倒木などでできる隙間に新しい木も生えてくるため、長い目で見ると、森全体の“貯蔵庫”としての力はむしろ高まる、というわけです。
もちろん、どこでも好き勝手に伐採していい、という話ではありません。あくまで、樹種や土地をよく理解したうえでの“戦略的な間引き”がポイント。日本の人工林でも「間伐(かんばつ)」の重要性がよく語られますが、地球温暖化対策としての森づくりを考えるとき、こうした長期実験から学べることはかなり多そうです。
あなたは、「人が手を入れる自然」と「完全に野生のままの自然」、どちらにより魅力を感じますか?
元記事: A Forgotten 30-year Forest Experiment Just Delivered a Huge Surprise