2026-10-05
雨上がりの虹に「オマケの虹」? ニュージャージーの空に現れた“ふしぎな副虹”
虹は7色の弧が1本…と思いきや、実は「おまけ」が付くことがあります。NASA(アメリカ航空宇宙局)の公式サイト「今日の天文写真」で、アメリカ・ニュージャージー州の空に現れた“レインボー+α”の写真が紹介されました。
写真を見ると、普通の虹のすぐ内側に、うっすらと何本もの追加の帯が並んでいます。これが「超数虹(supernumerary rainbows)」と呼ばれる現象。日本語ではあまり聞き慣れませんが、シンプルに言えば「虹の内側にできる、重ね掛けみたいな薄い虹」です。
仕組みは少し理科っぽくなります。普通の虹は、太陽光が雨粒の中で反射・屈折して分かれたものですが、超数虹ではそこに“波としての光”が関わってきます。水面に石を投げたときの波が重なって、強く出るところと弱くなるところができるように、光の波も互いに干渉し合います。その結果として、明るい部分と暗い部分が交互に並び、細い虹が何本も見えるのです。
この現象がきちんと説明されたのは19世紀前半。つまり、虹の「オマケ部分」は、光が“粒”であるだけでなく“波”でもある証拠として、物理学の歴史に名を残した存在でもあります。
次に雨上がりで大きな虹を見かけたら、ぜひ内側をじっと観察してみてください。もしかすると、あなたの街の空にも“オマケの虹”がこっそり出ているかもしれません。
元記事: APOD: 2026 October 4 - Supernumerary Rainbows over New Jersey