2026-10-03
音速級の“虫ドローン”?恐竜時代のタンパク質から見つかったスーパー抗菌パワー
「化石」と聞くと、骨や歯を思い浮かべるかもしれませんが、実はもっと細かいレベルの“痕跡”が残っていることもあります。今回注目されたのは、なんと約1億6000万年前の「タンパク質」。それも、現代の抗生物質顔負けの“スーパー抗菌パワー”を持っていたかもしれない、というのです。
研究者たちは、恐竜時代の昆虫などが閉じ込められた琥珀(こはく)や微細な化石から、ごく少量ながらタンパク質の断片を取り出し、その構造を解析しました。その中に、現代の「抗菌ペプチド(細菌を殺す短いタンパク質)」によく似たパターンが見つかったのです。実験室で合成してみると、いくつかは実際に危険な細菌を抑える働きを示したとのこと。
面白いのは、これらのタンパク質が、太古の生態系では「微生物との終わりなき軍拡競争」の一部だった可能性があること。恐竜時代の昆虫たちは、当時の菌やカビに対抗するために、今の私たちが医療で使っているような“天然の抗生物質”を体内で作っていたのかもしれません。
もしこのような古代ペプチドから新しい薬が生まれれば、「耐性菌(たえせいきん)」と呼ばれる、薬が効きにくくなった細菌との戦いに新しい武器を提供してくれるかもしれません。
恐竜時代の小さな虫たちが、未来の私たちの命を救うヒントを握っているとしたら、なかなかロマンがありませんか。
元記事: 160-million-year-old proteins show surprising power against superbugs