2026-10-02
アメリカ南部の川から「新種ムール貝」5連発 見た目そっくりなのにDNAは別モノだった
アメリカ南部の川で、またしても「こんなのまだいたの?」という発見がありました。アーカンソー州立大学や米地質調査所などの研究チームが、淡水にすむムール貝(イシガイ類)のDNAを詳しく調べたところ、これまで同じ種類だと思われていたグループの中から、新種がなんと5種類も見つかったそうです。
見つかったのは、ミズーリ、アーカンソー、ミシシッピ、アラバマ、ルイジアナ、テキサスといった州を流れる川にすむ「Obovaria(オボバリア)」という属の貝。外見だけを見ると、素人目にはほぼ一緒に見える“地味な二枚貝”ですが、DNAを調べるとハッキリ別系統であることがわかったそうです。いわゆる「隠れた種(クリプティック・スピーシーズ)」の典型例ですね。
意外かもしれませんが、北米の淡水ムール貝は「北米で最も絶滅が進んでいる生物グループ」と言われるほど、絶滅危惧種だらけ。川の汚染やダム建設、外来種などの影響で、生息地がどんどん失われています。そのため、どの川にどんな種類がいるのかをきちんと区別しておくことは、保護策を立てるうえでかなり重要です。
研究チームによると、今回の5種はいずれも、かなり限られた川や支流にしかいない“ご当地ムール貝”。つまり、ダム工事や川の浚渫(しゅんせつ)などでその川がダメージを受けると、その種ごと消えてしまうリスクが高いということになります。地味で目立たない生き物ほど、気づいたときには手遅れ…というパターンになりがちなので、早めの「名前付け&登録」は意外と大事な作業です。
それにしても、アメリカのように調査が進んでいる地域ですら、まだこんなに新種が出てくるのだから、世界の川底にはどれだけ“未発見のムール貝ワールド”が広がっているのか、ちょっとロマンがありますね。あなたは、地味な生き物の保護にどこまでお金や手間をかけるべきだと思いますか?
元記事: Five new species of freshwater mussels in southern US uncovered by researchers