2026-10-01
地球のど真ん中に「太古の水タンク」? 新発見の鉄鉱物が示す意外なシナリオ
アメリカの研究チームが、「地球誕生のころの水」を閉じ込めているかもしれないという、新しい鉄の鉱物を報告しました。場所は、地球の中心にある核(コア)と、その外側のマントルの境目。地表からおよそ2900km下、地上の100万倍以上という超高圧の世界です。
今回見つかったのは、実験室で再現された超高圧・高温条件のもとで現れた、2種類の鉄を主成分とする鉱物。研究によれば、これらの鉱物の結晶構造のすき間に、水分子(H₂O)が入り込み、安定して存在できる可能性があります。つまり、地球の深部には、目に見える“海”とは別に、鉱物の中に溶け込んだ水が巨大な「見えない水タンク」として眠っているかもしれない、というわけです。
「太古の水」と言われるのは、この水が地球形成初期の名残である可能性があるから。一般的には、地球の水は、原始地球に降り注いだ小惑星や彗星が運んできたと考えられていますが、最近は「地球の中からもしみ出してきたのでは?」という説も強まっています。今回の発見は、その“内側由来”説を後押しする材料のひとつと見なされています。
もちろん、実際の地球の中身を直接見た人はいません。研究者たちは、ダイヤモンドアンビルセルという装置で岩石をギュッと押しつぶし、レーザーで温める実験や、コンピューターシミュレーションを駆使して、深部の状態を推定しています。まだ仮説の段階ではあるものの、「地球は意外と“水っぽい星”なのかもしれない」と想像すると、ちょっとロマンがありますよね。あなたは、地球のどこまでが“水の星”だと思いますか?
元記事: Newly discovered iron minerals might hold primordial water from when Earth formed