2026-09-29
「お父さん、聞いて!」1700年前のエジプト墓から“ギリシャ語のポエム付きお墓”が出てきた
エジプト中部の都市ミニヤ近くで、ローマ時代(約1700年前)の石灰岩の墓が見つかりました。中をよく調べてみると、墓の壁にはなんと**古代ギリシャ語のポエム(詩)**がびっしり。しかも内容は、亡くなったお父さんに向けた息子からの、かなり感情のこもったメッセージでした。
詩は「お父さん、聞いてください!」という呼びかけから始まり、父を失った悲しみと、どれだけ慕っていたかが書かれているそうです。場所は古代エジプトなのに、使われている言語はギリシャ語。これは、当時のエジプトがローマ帝国の支配下で、ギリシャ語が“インテリの共通語”として広く使われていた名残と考えられています。
さらにユニークなのが、墓の別の面に刻まれていた**「呪文」や「お守りの文章」**です。これは、太陽神ラーが死後の世界(冥界)を旅する物語をまとめたテキスト「アム・ドゥアト(Amduat)」など、古代エジプトの葬送文学に出てくるフレーズを引用したもの。簡単にいうと、「お父さんがあの世で危険な目にあわないようにする護身呪文」です。
研究者によると、文章にはアクセント記号や点などの**「分かち書きの目印(ダイアクリティカルマーク)」**が付いており、当時の読み方や発音、教育レベルを知る手がかりにもなるとのこと。おそらく、かなり教養のある家族が、専門の石工に依頼して作らせたのだろうと考えられています。
エジプトの墓というと「ヒエログリフ(絵文字のような文字)」のイメージが強いですが、実際にはギリシャ語・エジプト語・魔術的な呪文がミックスされた、かなり“多言語・多文化な空間”だったようです。現代でいえば、お墓に日本語の戒名と英語のポエムとゲームのお守りのセリフが一緒に刻まれているようなものかもしれません。
あなたなら、自分のお墓にどんな言葉を刻んでほしいですか?