2026-09-23
野生イルカの息からもマイクロプラスチック…「吹き出し口」まで汚れていた
海の生き物の体からマイクロプラスチック(5mm以下の細かいプラスチック片)が見つかる話はよく聞きますが、ついに「イルカの息の中」にも含まれているという研究結果が出ました。
アメリカの研究チームは、フロリダ州サラソタ湾とルイジアナ州バラタリア湾で暮らす野生のバンドウイルカ11頭を対象に、イルカの「ブロー」と呼ばれる吹き出しを専用の装置で採取しました。ブローは、人間でいう“くしゃみ”に近い、呼気と水しぶきの混ざったものです。
そのサンプルを詳しく調べたところ、11頭すべてから少なくとも1個以上のマイクロプラスチックが検出されました。中には、1回の呼気から複数個見つかったイルカもいたそうです。これまで、イルカの胃の中などからプラスチックが見つかった例はありましたが、「肺から外に吐き出される空気」にまで入り込んでいることが示されたのは珍しいケースです。
研究者たちは、イルカがエサを食べたり、水面近くで呼吸したりする際に、海水中のマイクロプラスチックを取り込んでいると考えています。小さな粒は肺の深い部分まで到達し、炎症や呼吸器系のトラブルを引き起こす可能性もあります。人間でも、大気中の微小粒子が健康に悪影響を与えることがわかっていますが、海の哺乳類にとっても同じようなリスクがあるかもしれない、というわけです。
「イルカの息にまでプラスチックが混じる世界」を、あなたはどこまで想像していたでしょうか?
元記事: Wild bottlenose dolphins exhale microplastics with every breath, study finds