2026-09-21
脳の老化が一時停止?更年期前後で「脳の縮み方」が変わるという意外な研究
年齢を重ねると、脳の「灰白質(かいはくしつ)」と呼ばれる部分が少しずつ減っていくことが知られています。灰白質は、記憶や感情、意思決定をつかさどる“脳の本体”のような場所。一般的には、大人になるとじわじわと体積が減っていく、いわば“ゆるやかな老化カーブ”をたどります。
ところがオランダなどの研究チームが行った最新の大規模調査によると、女性の場合、このカーブが「更年期(けいねんき)」前後で一度“休憩”するように見える、という興味深い結果が出ました。研究では、思春期・妊娠・更年期といったホルモンの大きな転換期にある女性たちの脳を、長年にわたってMRIで追跡。その変化を比較しました。
その結果、思春期や妊娠期では、ホルモンの変動に合わせて灰白質の量が大きく変化するのに対し、更年期に入る直前から「灰白質の減少が一時的に止まる」ようなパターンが、多くの参加者で見られたのです。更年期を過ぎたあとは、再びゆるやかな減少が続くものの、この“ポーズ”の存在は、女性の脳が一生のあいだとてもダイナミックに変化していることを物語っています。
研究者は「これは『女性の脳はホルモンに振り回されている』という話ではなく、状況に応じて柔軟に作り替えられているというポジティブな側面だ」とコメントしています。実際、更年期に差しかかると、キャリアや家庭環境などライフステージも大きく変わることが多く、その変化に合わせて脳も“微調整”しているのかもしれません。
更年期というと、どうしてもつらい症状のイメージが先行しがちですが、「脳は意外とたくましく適応している」と聞くと、少し見え方が変わってきませんか?
あなたは、自分の脳が人生のどのタイミングで一番“模様替え”していると感じますか?
元記事: Brain shrinkage tied to aging 'pauses' as a woman nears menopause, study finds