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2026-09-21

ケガしたペリカンが「コンコン」…助けを求めて訪ねた先は“海の研究室”だった

アメリカ・フロリダ州の海洋研究施設で、研究者たちが静かな朝を迎えていたときのこと。背後のドアから「コン、コン」と不思議な音が聞こえてきました。職員がのぞいてみると、そこに立っていたのは――なんと1羽のペリカン。くちばしでガラス戸をつつきながら、じっと中を見つめていたそうです。

近づいてよく見ると、ペリカンの右の翼には釣り糸がぐるぐると巻き付き、ダブルフックの釣り針が深く刺さっていました。さらに足にはサボテンのトゲまで刺さっていて、とても飛べる状態ではありません。そこで研究者たちは、ふだんはサメやノコギリザメの調査をしている技術を総動員し、「緊急ペリカン手術」をスタートしました。

1人が体とくちばしをしっかり抱え、もう1人が翼を支え、別の研究者がハサミとペンチで6フィート(約2メートル)の釣り糸を切断。骨近くに残っていた針のカエシ(返し部分)は、ピンセットのような器具で慎重に抜き取りました。ついでに足に刺さっていたサボテンのトゲもすべて除去。作業自体は5分ほどでしたが、研究者いわく「緊張しすぎて1時間にも感じた」そうです。

処置を終えると、ペリカンは施設の裏手に広がる湾へと運ばれました。水辺に下ろされると、しばらく翼を伸ばしてストレッチしたあと、無事に大きく羽ばたいて飛び去ったとのこと。ペリカンの行動について、鳥類行動学の専門家は「おそらく、この施設から人が魚を運び出すのを見ていて、『ここに行けばエサか、人間がいる』と学習していたのでは」と推測しています。

ペリカンはカモメより大きい海鳥で、ダイビングして魚を丸のみするスタイルが特徴。カラスやオウムほど“頭がいい鳥”としては知られていませんが、それでも「困ったときは人のいる場所へ」という判断ができたのだとしたら、なかなかしたたかな生存戦略です。

もしあなたの家のドアを、ある日突然ペリカンがコンコンとたたいてきたら…あなたはどうしますか?

元記事: Scientists heard a knock at the door. It was a pelican in need of help.