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2026-09-20

火星の月フォボスに「超巨大クレーターの秘密部屋」? 正体しだいで“月の生まれ方”が変わるかも

火星には、フォボスとダイモスという2つの小さな月があります。そのうちの1つ、ジャガイモのようないびつな形で知られるフォボスにある巨大クレーター「スティクニー」の下に、謎の“高密度ゾーン”が潜んでいるかもしれない、という研究結果が出ました。

スティクニーは、フォボスの幅のほぼ半分にもなる、大きな衝突クレーター。新しい解析によると、その内部には周囲よりも密度の高い物質が圧縮されている可能性があるそうです。これが本当だとすると、フォボスが**「どこから来た月なのか」**をめぐる長年の論争に、決定的なヒントを与えるかもしれません。

フォボスの起源については、大きく2つの説があります。

  • 火星の近くを通りかかった小惑星を「重力で捕まえた」説
  • 火星に巨大隕石がぶつかって飛び散った破片からできた「衝突残骸」説

もしスティクニーの下の高密度ゾーンが、もともと固いコア(中心部)の名残なら、「捕まえた小惑星」説が有力になります。一方で、衝突でできた破片が再集合した結果だとわかれば、「衝突残骸」説に軍配が上がるかもしれません。

この謎解きの鍵を握るのが、日本が計画している探査機 MMX(火星衛星探査計画)。フォボスからサンプルを持ち帰るこのミッションが、クレーター周辺の重力や組成を詳しく調べることで、どちらの説が正しいのか、あるいは全く別の“第三のシナリオ”があるのかを明らかにしてくれるかもしれません。

火星の小さな月のクレーターひとつにも、太陽系の歴史をひっくり返すかもしれない謎が詰まっている――そう考えると、夜空の「点」にも、ちょっとロマンを感じませんか?

元記事: A giant crater may reveal the origin of Mars’ doomed moon