2026-09-20
地球に「100年ぶりの新ネコ科」誕生? ボリビアの森で見つかった手のひらサイズのヤマネコ
南米ボリビアの山あいの森で、「世界でもっとも新しいネコ科動物」が公式に認定されました。名前は レオパルドゥス・ティルカヨ(Leopardus tilcayo)。なんと、野生の“生きているネコ科”として新種に名前がつくのは、約100年ぶりだそうです。
きっかけは、野外保護施設で暮らしていた1匹の小さなネコ。地元の人に保護され、「ちょっと変わったヤマネコだな」と思われていた個体を、生物学者たちが詳しく調べてみたところ、既知のどの種類にも当てはまらないことが判明しました。
体長は頭からしっぽの付け根まで約46センチ、体重はたった1.4キロほど。平均的なイエネコより小さく、毛並みは薄い茶色にヒョウ柄の斑点という、“ミニヒョウ”のような見た目です。DNAを、南米各地で採取されたトラネコ類(小型のヤマネコの仲間)30匹以上と比較した結果、およそ140万年前に他の仲間と分かれた、独立した系統だとわかりました。
面白いのは、その名前のつけ方。新種発見というと、研究者やスポンサーの名前がつくイメージがありますが、今回はボリビアの先住コミュニティが昔から呼んできた名前「ティルカヨ」をそのまま学名に採用。研究チームは「地域の人たちの知識と、この動物へのつながりを尊重したかった」と話しています。
ただし、この新ネコについてわかっていることは、まだごく一部。野外での姿はほとんど観察されておらず、どれくらいの数が生きているのか、何を食べ、どんな生活をしているのかも、これからの調査次第です。生息地のユンガス森林は、伐採や鉱山開発で圧迫されつつあり、「見つかったばかりなのに、もう絶滅リスクと戦わなければならない」存在かもしれません。
それにしても、ネコのような“メジャー動物”でさえ、21世紀になって新種が見つかるというのは驚きです。もしかしたら、あなたの身近な森や海にも、「まだ名前すらない生き物」がひっそり暮らしているのかもしれませんね。
元記事: Meet Earth’s newest wild cat species, the first named in over a century