2026-09-17
アフリカ野生犬、「1000km級お引っ越し」の最長記録更新 恋と子育てのためなら…?
アフリカにすむ「アフリカ野生犬」(リカオン)は、オオカミに近い犬の仲間で、カラフルなまだら模様と集団での狩りで知られています。そんな彼らが、「陸上の哺乳類としてアフリカ最長レベルの大移動」をしていることが、GPS追跡調査で明らかになりました。
研究チームは、若い野生犬に首輪型のGPS発信機をつけ、数か月から数年にわたって追跡。すると、一部の個体は、新しい群れを探して旅立ったあと、直線距離で1000kmをこえるような“お引っ越し”をしていたことが分かりました。途中には、人間の生活圏である農地や集落、高速道路、そして密猟者が仕掛けたワイヤー罠など、命がけの障害が山ほどあります。
そもそも野生犬たちは、生まれ育った群れの中では近親交配をさけるため、オス・メスどちらかが若いうちに別の群れへ移る習性があります。今回の記録は、その「お相手探し+新天地探し」が、想像以上にスケールの大きな旅になっていることを示しました。人間にとっては国や州をまたぐ大移動レベルです。
研究者たちは、こうした長距離移動が、種としての遺伝的な多様性を保つうえで重要だと指摘する一方、人間の開発で移動ルートが分断されると野生犬の未来に大きなダメージが出ると警鐘を鳴らしています。
私たちがもし将来アフリカでサファリに行く機会があったら、「この群れの中にも、はるばる1000km旅してきた恋の旅人がいるのかも」と想像してみると、出会いのありがたみがちょっと違って見えてきませんか。
元記事: Wild dogs make the longest recorded journey of any terrestrial mammal in Africa