2026-09-15
体長12メートルの主役登場?T・レックス級の足あとが4つずらりと残っていた
アメリカ・ノースダコタ州の地層から、「これぞT・レックス」と言いたくなる巨大な足あとが4つ、きれいな“足跡列(トラックウェイ)”として見つかりました。1つ1つの足跡は長さ約1メートル、3本指がはっきりわかるタイプで、並んだ跡の長さはおよそ7メートル。年代は約6,650万年前、つまり恐竜絶滅の直前ごろです。
この地域は先ほどの「恐竜のうんち化石」と同じく、ヘルクリーク層と呼ばれる、有名な恐竜産地。T・レックス級の恐竜の足あと自体は世界各地で提案されてきましたが、「これはほぼ大人のT・レックス本人のものだろう」と言える連続した足跡は、今回が初めてかもしれない、と研究者は話しています。
足跡からわかるのは、単に「ここを歩いていた」という事実だけではありません。歩幅や指の向き、地面のへこみ方から、どれくらいの速さで、どんな歩き方をしていたのかも推定できます。今回の足跡列は、どちらかといえばゆっくりした“お散歩モード”で歩いていた可能性が高いとのこと。映画のように全力疾走していたわけではなく、「大物が悠然とテリトリーをパトロールしていた」姿を思い浮かべると、なかなか迫力があります。
しかも、この足跡が残ったのは、ちょっと特殊な保存状態だったそうです。柔らかい泥の上を歩いたあと、すぐに別の堆積物(たいせきぶつ)がかぶさり、長い年月のあいだに固まったため、1メートル級のクレーターがくっきり立体で残ったと考えられています。
恐竜そのものの骨もワクワクしますが、「この足あとを残した主(あるじ)」を想像するのも、また別のロマン。あなたは、足あとだけ見てどこまで“恐竜の一日”を思い描けそうですか?