2026-09-10
カナダ最後の“氷の上の湖”が消えた…氷の棚に乗った超レア生態系の最期
カナダ北極圏で、世界的にも貴重だった「エピシェルフ湖」が、完全に消滅したことが確認されました。エピシェルフ湖とは、海の上に乗った分厚い氷(氷棚)の下に、真水の層がたまってできる、かなり変わったタイプの湖です。
研究チームによると、この湖は数千年単位で続いてきたとみられる、超古株の生態系でした。塩分がほとんどない真水の層と、下にある海水が微妙なバランスで共存し、その中でしか生きられない微生物などが暮らしていた可能性があります。
しかし近年の急激な温暖化で、氷棚そのものがどんどん薄く、割れやすくなり、ついに湖の構造が完全に崩壊したことが、衛星観測などからわかりました。研究者は「このタイプの生態系は、一度失われると元には戻せない」とコメントしています。
北極では「最後の氷の避難所」とされる地域でさえ、気候変動の影響を強く受けることがはっきりした形です。ニュースとしてはちょっと切ない話ですが、「そんな不思議な湖がそもそもあったのか」と驚いた人も多いのではないでしょうか。
地球には、まだ私たちが名前すら知らない特殊な環境や生物がたくさんあります。それらが静かに消えていくスピードは、想像以上に速いのかもしれません。
もし一生に一度だけ、どこか1カ所の“極限の自然”を見に行けるとしたら、あなたはどこを選びますか?
元記事: Study confirms Canada's last epishelf lake is gone for good