2026-09-06
南極の土から“ポケモン級”ご当地バクテリア 90%が地球のどこにもいない種類だった
氷とペンギンのイメージが強い南極ですが、足元の「土」をよく調べてみたら、とんでもなくユニークな微生物ワールドが広がっていることがわかりました。オーストラリアなどの研究チームが南極のさまざまな場所から土を採取し、そこにいるバクテリアをDNAレベルで詳しく調べたところ、「約90%が、地球の他のどこでも見つかっていない系統」だったというのです。
研究者たちは、南極の土からバクテリアを培養したり、遺伝子配列を読み取ったりして、その“顔ぶれ”を世界中のデータベースと比較しました。その結果、南極に特有の系統が圧倒的に多いことが判明。極寒・乾燥・強烈な紫外線という、ほかの大陸とはまったく違う環境に適応するうちに、独自の進化をとげたとみられています。
彼らはふだん、岩のすき間や土粒の影、薄い水膜の中など、想像以上に過酷な場所で生きています。強い紫外線から身を守るために、特別な色素を持っていたり、細胞の修復機構が強力だったりと、「SF映画に出てきそうな生命のチート能力」を持つものも多いといいます。
研究チームは、こうした南極産バクテリアの中から、新しい抗生物質や酵素、あるいは宇宙探査で役立つような“極限環境に強い遺伝子”が見つかるかもしれないと期待しています。一方で、地球温暖化が進むと、人間活動や他地域の生物が南極に入り込み、この独特な生態系が壊れてしまうリスクも指摘されています。
「ポケモンみたいにレアキャラだらけ」の南極の土。あなたは、そんな未知のバクテリアをラボで育ててみたいですか、それともちょっと怖いですか?