2026-09-03
土星の南極に「10角形の波模様」出現?天文学者も首をかしげる巨大パターン
土星といえば、北極にある「六角形の雲模様(サターン・ヘキサゴン)」が有名ですが、新たに南極側で10角形のような巨大な波模様が見つかった、というニュースが出てきました。観測したのは、アメリカ航空宇宙局(NASA)の探査データなどを解析している研究チームです。
土星の極域には、強いジェット気流(高速でぐるぐる回る空気の流れ)が吹いていて、その境界に沿って雲が独特の形に並ぶことがあります。北極の六角形もその一種ですが、今回の南極のパターンは**「10角形」っぽい波のうねり**になっているのがポイント。研究チームによると、冷たいアンモニア雲の層の中で、気流の乱れが共鳴してできた“スタンディングウェーブ(定常波)”のような状態ではないか、と考えられています。
興味深いのは、このパターンが2017〜2023年ごろの間に形成された可能性が高いこと。当時、土星の南極は太陽や地球から見て「冬」の向きにあり、地球からは観測しづらい時期でした。その見えないあいだに、大気の流れが少しずつ変わり、いまのような複雑な波模様になったのではないか、と研究者たちは推測しています。
なお、この10角形パターンがあるのはあくまで「雲の層」であって、固い物体が浮いているわけではありません。土星はガス惑星なので、「地面」はなく、厚い大気とその下の液体状の層が続いていると考えられています。
地球の台風や偏西風の波もかなり複雑ですが、土星クラスになると、スケールも期間もケタ違い。こういう極域のパターンを調べることで、地球の気象にも役立つ「流体の物理法則」がより深くわかるかもしれません。
あなたは、この“宇宙スケールの幾何学模様”、六角形と十角形どちらが好きですか?
元記事: Scientists find a huge 10-sided wave pattern swirling in the clouds over Saturn's south pole