2026-08-30
“ホビット人類”はトコトコ二足歩行派?腰の骨が語る、謎の小型ヒト族の歩き方
インドネシア・フローレス島の洞窟で見つかった、身長約1メートルの小さな人類「ホモ・フロレシエンシス」。映画『ロード・オブ・ザ・リング』のホビットにちなんで“ホビット”と呼ばれるこの絶滅人類の歩き方が、新しい研究で再検証されました。鍵となったのは、腰の骨──骨盤です。
研究チームは、ホビットの代表的な個体「LB1(成人女性)」の骨盤を詳しく分析。チンパンジーやゴリラ、初期の人類であるアウストラロピテクス(有名な化石“ルーシー”の仲間)、そして現代人やホモ・エレクトスなど、さまざまなヒト族とデータを比較しました。その結果、ホビットの骨盤は、ルーシー型ではなく、むしろホモ・エレクトスなど“ちゃんと二足歩行する人類寄り”に近いことが判明。つまり、見た目は小柄でも、歩き方はかなり人間っぽかったと考えられるのです。
とはいえ、「現代人そっくり」というわけではありません。骨の形から推定すると、ホビットは長距離を高速で歩き回るタイプではなく、のんびりペースで歩き、場合によっては木登りもそこそここなしていた可能性があるとか。狩りや料理の証拠もほとんどなく、道具もかなり原始的。体は人間寄りなのに、暮らしぶりはもっと素朴だったようです。
ホビットの祖先がどの人類グループに当たるのかは、今も論争が続いています。島で“小人化”したのか、それともそもそも小型だった別系統なのか……。腰の骨ひとつから、そんなミステリーが少しずつ解きほぐされていくのは、なんだかロマンがありますよね。もしホビットが今もどこかの島で生きていたとしたら、あなたは会いに行ってみたいですか?
元記事: Strange 'hobbit' species walked more like us than like 'Lucy,' hip bones reveal