2026-08-30
ロシア郊外で銀貨2600枚どっさり!「ペストで持ち主ごと消えた宝箱」説
モスクワ南東およそ110kmにある歴史都市コロムナで、考古学チームが思わず二度見するレベルの“お宝”を発見しました。発掘現場から出てきたのは、優雅な陶器の壺。その中には、ぎっしりと詰まった2600枚以上の銀貨が。しかも、そのうち350枚以上は、これまで見たことのないデザインの超レアコインだったのです。
銀貨のほとんどは「デンガ」と呼ばれる中世ロシアの小額貨幣で、15世紀前半にコロムナやモスクワで鋳造されたもの。表面には王侯の名前や紋章が刻まれており、中には鳥が飛ぶ姿を描いた、とても珍しい図柄もありました。研究者によると、これらは当時の通貨制度やデザインの移り変わりを知るうえで、教科書級の資料になるとのこと。
では、なぜこんな大金が地面の下から出てきたのでしょうか? 壺が埋められた年代は、コロムナ一帯をペスト(黒死病)が襲った1420年代後半と重なるそうです。当時のコロムナは地域で2番目に重要な都市で、ここまでの額を持てるのは、かなり身分の高い貴族か大商人クラス。研究者たちは「持ち主は疫病で急死し、家族や使用人も次々と倒れて、誰も壺の存在を知らないまま時代が過ぎたのでは」と推測しています。
中世ヨーロッパでは「戦争や疫病に備えて財産を庭に埋めておく」のは珍しくない防衛策でしたが、ここまで大量かつ状態良く見つかるのはまれ。今回の発見は、ロシアのこの時代としては“最大級の完全なコイン宝物”になるそうです。
もし自分の家の庭から、こんな壺が出てきたら……あなたなら美術館に寄贈しますか、それともこっそりニヤニヤ眺めますか?
元記事: 2,600 silver coins found in outskirts of Moscow may have been buried by a medieval plague victim