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2026-08-29

「冬眠スイッチ」は脳のどこ? ハムスターで見つかった“節電ボタン”の正体

クマやリスのように冬眠する動物は、体温を下げ、心拍数も呼吸もぐっと落として、何週間もほとんど動かずに過ごします。「あれって、脳のどこが指令を出しているの?」──長年のナゾに、ついに手がかりが見つかったというニュースが報じられました。

国際研究チームが調べたのは、ハムスターの脳。ハムスターは、気温や日照時間が変わると“プチ冬眠”のような省エネ状態(トーパー)に入ることで知られています。研究者たちは、どの脳神経細胞がこの切り替えに関わっているかを詳しく追跡し、ある特定の回路がオンになると体温と代謝が一気に下がる「冬眠スイッチ」として働いていることを突き止めました。

おもしろいのは、このスイッチを人工的に刺激すると、ふだん冬眠しない動物でも似たような“低エネルギーモード”を誘導できるかもしれない、という点です。もし人間で安全に応用できれば、大けがをした患者の体を一時的に深く冷やして臓器を守ったり、長距離宇宙旅行で乗組員を冬眠状態にして食料や酸素を節約したり…SF映画みたいな話が、少しだけ現実に近づくかもしれません。

もちろん、実際にヒトで試すにはクリアすべき安全性の問題が山ほどあります。体温を下げすぎれば危険ですし、長時間の“冬眠”から完全に回復できるのかも分かっていません。それでも、仕組み自体が特定できたことは、医療や宇宙開発にとってかなり大きな一歩と言えます。

もし自分の頭の中に「今日は省エネモードに入ります」ボタンがあったら、どんなときに押してみたいですか?

元記事: The brain's hibernation switch has been found