2026-08-29
スイスで「パンツを土に埋める」全国実験? 科学者が本気で知りたかったこと
スイスでこの夏、「パンツを土に埋めてください」という一風変わった市民参加プロジェクトが行われました。参加者は1,000人以上。みんなが新品の綿(コットン)製ブリーフやショーツを自分の庭や畑に埋め、数か月後に掘り出して、そのボロボロ具合を写真つきで報告するという実験です。
なぜそんなことを? 狙いは「土の健康度」をざっくり測ること。土の中にはバクテリアやカビなどの微生物がたくさんいて、落ち葉や枯れ草、動物のフンなどの“ゴミ”を分解しています。綿は植物由来の繊維なので、微生物にとっては“ごちそう”。土の中の生き物が元気なら、パンツはあっという間に穴だらけになります。逆にほとんど原形のままなら、その土では生物活動が低い、つまり“疲れた土”かもしれないというわけです。
研究チームは、スイス各地の庭や農地、都市の芝生などに埋められたパンツを比較し、どこでどれくらい分解が進んだかを分析しました。その結果、家庭菜園や有機農法の畑など、有機物(落ち葉や堆肥)がよく入る場所ではパンツの消え方が早く、駐車場の近くの細かく踏み固められた芝生などでは、ほとんど傷んでいない例もあったそうです。見た目はちょっとシュールですが、「誰でもできる土壌診断キット」としてはかなり優秀です。
こうした“パンツ実験”は、実はカナダやアメリカなどでも行われていて、農家が自分の畑の状態を知る簡易テストとして徐々に広まっています。高価な機械や試薬がなくても、コットンの下着とスコップさえあればOKというアイデア勝ちのプロジェクトです。
自分の庭の土がどれくらい「生きている」のか、日本でも一度やってみたくなりませんか?
元記事: Why Scientists Asked 1,000 People to Bury Their Underwear