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2026-08-28

宇宙飛行士はなぜ便秘になる?“宇宙うんち問題”を血液から解読

「宇宙飛行士はトイレが大変」という話は有名ですが、なかでも深刻なのが慢性的な便秘。これまでも「無重力だから腸の動きが悪くなるのだろう」とざっくり言われてきましたが、具体的に体の中で何が起きているのかはよくわかっていませんでした。そこでデンマークのコペンハーゲン大学とNASAのチームが、52人の宇宙飛行士の血液を長期間追跡し、腸内環境の変化を詳しく調べた結果が発表されました。

研究者たちは、宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに到着してから地球に帰るまで、定期的に採血して「代謝物(メタボライト)」と呼ばれる分子の変化を解析。その結果、宇宙に滞在して数週間もすると、腸内細菌が普段は主に“食物繊維”を発酵させているところを、“たんぱく質”を分解してエネルギーをとるモードへとシフトしていることがわかりました。

たんぱく質発酵が優位になると、アンモニアなどのガスや、腸の動きを乱す物質が増えやすくなります。研究チームは、これが宇宙飛行士の便秘やお腹の不調の一因になっている可能性が高いと指摘。重力がないことで腸の動きが鈍り、食物が長くとどまる→その間に腸内細菌がたんぱく質に手を出し始める→ガスや有害物質が増える、という悪循環が起きているようです。

おもしろいのは、この研究が「宇宙だけの話ではない」点です。寝たきりの高齢者や、長時間座りっぱなしの生活をしている人でも、似たような腸内環境の変化が起きているかもしれないというのです。つまり、宇宙飛行士の便秘対策を調べることが、地上の私たちの健康にもつながる可能性があるわけですね。

いつか宇宙旅行がもっと身近になったら、「宇宙食よりまず腸内細菌ケア」という時代が来るのかもしれません。あなたは長期宇宙フライトに備えて、自分の腸とは仲良くできていそうですか?

元記事: Constipation is common in astronauts—blood tests provide new answers