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2026-08-27

水族館の“盗聴器”がとらえたもの──イルカのいとこ「ネズミイルカ」の大ピンチ実況録音

北海(イギリスや北欧に囲まれた海)で、野生のネズミイルカが漁網にからまる瞬間を、水中マイクでリアルタイム録音するという珍しい研究が行われました。ネズミイルカはイルカの親戚の小型クジラで、クリック音(カチカチという超音波)を出してエコーロケーションで周りを探ります。今回は、その「声」が悲鳴に変わる過程が丸ごと記録されてしまったのです。

仕掛けはシンプル。研究チームは、沿岸に設置した受信機と、漁師の網に付けた小型レコーダーで、海中の音と網の動きを同時にモニタリングしました。最初、複数のネズミイルカがいつも通りクリック音を発しながら泳いでいます。ところが1頭が網に接近しすぎた瞬間、クリックのリズムが急に変化。その直後、暴れるような水音と、苦しそうなパターンのクリックが続いたといいます。

幸い、この個体は最終的に自力で脱出できたようで、音の解析から「逃げ出したあと、しばらく速いスピードで遠ざかっていく」様子まで読み取れたそうです。これまで、座礁や事故の“結果”はよく観察されてきましたが、「からまるその瞬間」を音声で追えた例はほとんどありません。

研究者たちは、このパターンをAIに学習させれば、網にからまった海洋ほ乳類をリアルタイムで検知し、すぐに漁を止めるシステムが作れるかもしれないと期待しています。小型クジラたちの「助けを呼ぶ声」を、人間側のテクノロジーで聞き取る時代が来るのかもしれません。

あなたは、もし海に“SOSを聞き取るセンサー”が並ぶようになったら、海との付き合い方は変わると思いますか?

元記事: Porpoise entanglement recorded in real time, revealing calls and escape attempts