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2026-08-25

火星の“クモ”を地球で再現?研究者が作った不気味な模様の正体

火星探査機が撮影した写真の中に、前から「どう見てもクモにしか見えない」と言われてきた奇妙な模様があります。地表に黒い線が集まって、まるでクモの足が何本も伸びているように見えることから、「スパイダー(クモ)」と呼ばれてきました。正式には「アラネイフォーム地形」という、火星特有の地形です。

このたびイギリスなどの研究チームが、その“火星のクモ”を、なんと地球上の実験室で再現することに成功したと報告しました。研究者たちは、火星の南極付近を模した極低温の環境をつくり、その上にドライアイス(二酸化炭素の固体)を置いて観察。下から光を当てて加熱すると、ドライアイスが液体を経ずに一気に気体になる「昇華」という現象でガスが噴き出し、地面の下を通ってから、ひび割れの隙間から外へ噴射されます。

そのとき、ガスと一緒に砂がえぐり取られ、細い溝が四方八方に伸びる──これが、あの“クモ”そっくりの模様をつくる仕組みだとわかったのです。火星では、冬の間に二酸化炭素の霜や氷がたまり、春になって太陽光で温められると同じことが起きていると考えられています。

この実験は、火星の気候や大気の流れを理解するヒントになるだけでなく、「生命の痕跡じゃない、不思議な自然現象もたくさんある」という良い例でもあります。もし、初めて火星の“クモ写真”を見せられたら、あなたは自然現象だと信じられたでしょうか?

元記事: Mars Has Creepy Geological 'Spiders' And Researchers Have Recreated Them On Earth