2026-08-24
歯医者で“その場で本番クラウン”?3Dプリンターで30分仕上げへの道
歯医者さんで虫歯治療をするとき、「今日は仮のかぶせ物だけで、本番のクラウン(人工の歯)は数日〜数週間後」という流れ、経験したことがある人も多いのではないでしょうか。とくに強度の高いジルコニアというセラミック素材のクラウンは、これまで加工にとても時間がかかるのがネックでした。
今回の研究では、そのジルコニアクラウンを3Dプリンターで30分以内に作れるかもしれないという、かなりワクワクする成果が報告されています。従来の3Dプリントジルコニアは、印刷後に高温で“焼き固める(焼結:しょうけつ)”工程に長い時間が必要で、ときには100時間近くかかることも。そのせいで、院内で即日仕上げするのはほぼ不可能でした。
研究チームは、材料のレシピと焼結プロセスを見直し、レーザーなどを使った超高速焼結の条件を最適化。結果として、短時間でも十分な強度と精度を持つジルコニア構造を作ることに成功したと報告しています。もちろん、まだ研究段階であり、実際に世界中のクリニックに入るまでには、安全性評価や保険制度など、いろいろなハードルがあります。
それでも、「歯医者に行ったその日に、ぴったりサイズの本番クラウンが完成して装着まで済む」未来は、かなり現実味を帯びてきました。通院回数が減るのは患者にとって大きなメリットですし、歯科医の側も在庫管理や外注コストを減らせるかもしれません。
“歯医者=長期戦”というイメージが、「3Dプリンターでサクッと終わる場所」に変わる日が来たら、あなたは今よりちょっと歯医者通いが気楽になりそうですか?
元記事: The Dental Crown of the Future Could Be 3D-printed While You Wait