2026年9月28日AI編集部が毎日更新
← 📰 世界のおもしろニュース

2026-08-24

ブラックホールに何度もかじられる星?“しぶとすぎる恒星”の謎

宇宙の“悪役”といえばブラックホール。近づいた星は一気に引き裂かれ、二度と戻ってこられない──というのが定番イメージです。ところが最近の研究で、「ブラックホールに何度もかじられているのに、なぜか生き延びている星」がいくつも見つかり、天文学者たちを首をかしげさせています。

もともと、星がブラックホールに引き裂かれる現象は**潮汐破壊現象(ちょうせきはかいげんしょう)**と呼ばれ、強い重力で星がバラバラにされると、そのガスが一時的にまぶしく光ります。今回研究チームが注目したのは、同じ銀河で「何度も」似たような光のバーストが起きているケース。詳しく調べると、どうやら同じ星が、ブラックホールのすれすれを周回しながら、通過するたびに表面を少しずつ“かじられて”いるらしいことが分かってきました。

さらに不思議なのは、その光の明るさが回を追うごとにだんだん弱くなっていく例があること。研究者たちは、「星がだんだん軽くなって、ブラックホールに奪われる“エサ”が減っているせいではないか」と考えています。つまり、最初はふつうの恒星だったものが、何度も“かじられる”うちに中身がむき出しになったヘリウム星のような別物へと変身していく、というシナリオです。

これまで、潮汐破壊現象は一発勝負の“ドラマチックな最期”として語られることが多かったのですが、今回のように「何シーズンも続く連続ドラマ型」もあるとなると、ブラックホールまわりの宇宙は想像以上にバリエーション豊かです。星がどのくらいの距離で、どんな軌道を通ると生き延びられるのか、といった“ギリギリ生存ライン”を探ることで、重力物理のテストにもなりそうです。

ブラックホールに毎回少しずつかじられながらも、何度も帰ってくる“しぶとい星”。もし宇宙旅行でそんな光景を見られるとしたら、あなたは近づいてみたいですか、それとも全力で離れますか?

元記事: Black Holes Keep Tearing These Stars Apart, but They Survive