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2026-08-22

“時間を感じるミニ脳”誕生?シャーレの中で5年育てた脳オルガノイドの不思議

実験室のシャーレの中で育てた“ミニ脳”が、「時間の流れ」をそれなりに感じているかもしれない──そんな少しSFじみた研究報告がありました。ここでいうミニ脳は「脳オルガノイド」と呼ばれるもので、人間の細胞から作った直径数ミリほどの立体的な脳モデルです。神経細胞が集まっていて、脳波のような電気信号も出します。

研究チームは、この脳オルガノイドをなんと5年間も培養し続け、その活動をずっとモニタリングしました。外から一定のリズムで刺激を与えると、しばらくして刺激を止めても、内部の電気信号のパターンだけで「どれくらい時間が経ったか」をある程度推定できるような反応を示したといいます。人間の脳でも、時計を見なくても「そろそろ1時間くらいかな」と体感できることがありますが、その“原始バージョン”がオルガノイドにも見られた可能性があるわけです。

もちろん、これは“意識がある”という意味ではありません。複雑なネットワークを作った神経細胞が、刺激のリズムにあわせてつながり方を変え、その結果として「時間っぽい情報」を内部に刻み込んでいるだけだと考えられています。それでも、こうした性質を利用すれば、将来はアルツハイマー病や発達障害など「時間感覚の異常」が関わる病気の研究に役立つかもしれません。

シャーレの中で静かに電気をピコピコと流しているミニ脳が、外の世界の“時間”をなんとなく感じている──そう考えると、ちょっと不思議でゾクッとしませんか?

元記事: 5-year-old brain organoids can sense the passing of time