2026-08-22
博物館の引き出しから“新種カエル”発掘?100年以上だれも気づかなかった理由
エクアドル産のカエルの標本が、じつは100年以上も「別の種類」と思い込まれたまま、博物館の引き出しで眠っていた──そんな“うっかり新種発見”のニュースが出ました。
研究チームが詳しく調べ直したところ、このカエルはこれまで知られていた近縁種とは模様や骨格が微妙に違い、DNA解析でも別物だと判明。正式に新種として発表されました。集められたのは20世紀初頭で、当時は今のように遺伝子レベルで比較できなかったため、「だいたい似てるから同じ種類だろう」とラベルづけされたままだったそうです。
こうした“引き出しの中の新種”は、じつはけっこうあると言われています。世界中の自然史博物館には、探検家たちが持ち帰った動物や植物の標本が山ほど保管されていて、そのすべてが細かく再検討されているわけではありません。今回のカエルも、夜になると独特の鳴き声を響かせる“わりとよくいる種”とみなされていて、生きた個体も標本も昔から記録されていたとか。
それでも、形や遺伝子を丁寧に比べていくと、「似ているけど、決定的にどこか違う」グループが見つかることがあります。そんな“影の存在”にきちんと名前をつけてあげるのが分類学という分野です。地味なイメージがありますが、種の違いが分かると保護すべき生物多様性の実態も見えてきます。
もしかしたら、いまこの瞬間も、世界のどこかの棚の奥で別の新種が出番を待っているのかもしれません。あなたは「自分の部屋の引き出しにも、じつは宝物が眠っているかも…」なんて想像してみたことはありますか?