2026-08-21
ゾウの鼻みたいな宇宙雲?NASAの「きょうの一枚」がファンタジーすぎる
NASAが毎日公開している「Astronomy Picture of the Day(今日の宇宙の一枚)」に、思わず二度見するような写真が登場しました。その名も「エレファンツ・トランク星雲(Elephant's Trunk Nebula)」──直訳すると「ゾウの鼻星雲」です。
写っているのは、ケフェウス座という北天の星座の方向にある、IC 1396 という巨大な星形成領域の一部。長く曲がった暗いガスとちりの帯が、まさにゾウの鼻のように見えることから、このニックネームが付きました。長さはなんと20光年以上。光の速さで20年かかる距離なので、想像を絶するスケールです。
写真のカラフルな光は、水素や酸素などのガスが、近くの若い恒星の強い光で照らされて光っているもの。暗く細い“触手”のように見える部分には、まだ生まれたての星(原始星)がたくさん隠れていると考えられています。つまりこのゾウの鼻の中は、「星の保育園」みたいな場所なんですね。
このエリア全体(IC 1396)は、空の広さでいうと満月が10個以上並ぶほどの巨大な領域だそうですが、今回の写真に切り取られている部分は、満月2個ぶん弱。それでも私たちの目に届くまでに約3000年もかかっていると思うと、時間の感覚がおかしくなってきます。
肉眼ではとても見えないほど淡い天体ですが、アマチュア天文家たちが長時間撮影と画像処理を駆使して、こうした幻想的な姿をとらえています。今回の一枚も、イタリアの天体写真家による力作とのこと。
夜空を見上げる時、「あの辺りにゾウの鼻の星雲があるんだ」と思うと、ちょっと空の見え方が変わってきそうです。あなたは、こういう“宇宙の動物シリーズ”がもっとあったら見てみたいですか?