2026-08-20
「超高速で自転するミニ小惑星」発見 回転が速すぎて表面が宇宙に飛び散る?
地球のすぐ近くを回る小さな小惑星の中に、「自転が速すぎて自分の表面を宇宙にまき散らしているかもしれないヤツ」が見つかった、という面白い研究が報じられました。
今回話題になっているのは、地球近傍小惑星(NEA:Near-Earth Asteroid)の一つ。直径は数十メートルほどと推定される“石ころサイズ”ですが、自転周期が異常に短いことが観測からわかってきました。自転周期とは、自分自身が1回転するのにかかる時間のことで、地球だと約24時間。一方この小惑星は、数分レベルでぐるぐる回っている可能性があるそうです。
ここで効いてくるのが「遠心力」です。コマを速く回すと外側に行こうとする力が働くのと同じで、自転する天体でも回転が速すぎると、表面の砂や石が“重力のつなぎとめ”を振り切って宇宙空間へ飛び出してしまうことがあります。理論的には、ある自転速度を超えると「構造が崩壊してしまうはず」とされており、そのギリギリ手前、もしくは一部がすでにこぼれ落ちているかもしれない、というわけです。
観測チームは望遠鏡による明るさの変化(光度曲線)を詳しく調べることで、この超高速回転を割り出しました。もし表面から飛び散った粒子がダスト(塵)の雲を作っているなら、今後の観測で“しっぽ”のような構造として見えてくるかもしれません。近年は、小惑星から物質が噴き出して“ほぼ彗星”のように見える天体もいくつか見つかっており、境界線はかなりあいまいになっています。
私たちの身の回りでも、速く回しすぎると中身が飛び出すものはいろいろありますが、天体スケールでそれが起きていると考えると、ちょっとスケールの違うスピン事故ですね。あなたは、この小惑星に実際に近づいてみる探査ミッションがあったら、見てみたいと思いますか?
元記事: Tiny Near-Earth Asteroid Is Spinning So Fast Its Surface Can Be Thrown Into Space