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2026-08-20

南極の深海で見つかった「宇宙アンテナ」? 正体はまさかの“肉食スポンジ”だった

南極の海のどまん中、海底4000メートル近くで「エイリアンのアンテナみたいな物体」が見つかった──と聞くと、ちょっとワクワクしませんか?

話の出どころは、1964年にアメリカの観測船エルタニン号が南極海の海底を撮影したときの1枚の写真です。そこには、砂地の上ににょきっと立つ「棒状の軸」と、そこから放射状に伸びる細い腕、その先に丸い玉が並んだ“アンテナ装置”のようなものが写っていました。この不思議な姿から、一部では「極秘軍事兵器だ」「宇宙人の観測機器だ」といった陰謀論まで語られるようになり、「エルタニン・アンテナ」とあだ名までついてしまいます。

ところが、最新の科学記事が改めて紹介したところによると、正体はとっくに解明済み。実はこれ、「カリクラム属」と呼ばれる深海性のガラス海綿(ガラスのような骨格を持つスポンジの仲間)だったのです。しかもこのスポンジ、ただのスポンジではなく“肉食”タイプ。水中を流れてくる小さな甲殻類などがトゲの間に引っかかると、組織ごと包み込んでゆっくり消化してしまうという、かなりワイルドな生活を送っています。

ガラス海綿は、シリカ(ガラスの主成分)でできた美しい骨格を持ち、深海で数百年〜数千年単位で生きるものもいるとされる、超長寿生物の一種です。エルタニン号が撮った写真は白黒で荒く、当時は詳しい形がよくわからなかったため、海洋生物学者の論文も一般にはほとんど届かず、都市伝説だけが独り歩きしてしまったようです。

「宇宙からの謎の装置」かと思いきや、正体は地球生まれのかなり変わったスポンジだった──というオチですが、深海にはまだ名前も知られていない生き物が山ほどいると言われます。次に話題になる“エイリアンっぽい何か”は、本当に未知の生物かもしれませんね。あなたは、深海と宇宙、どちらの未知の世界をのぞいてみたいですか?

元記事: Scientists Spotted an ‘Alien’ Object on the Ocean Floor. The Reality Is Even Weirder.