2026-08-19
3億4000万年前の“地球の温暖化スイッチ” 古代の氷河期にも「急激な7.5℃上昇」があった?
気候変動のニュースというと暗い話になりがちですが、今回は少しだけSF感のある「古代地球の温暖化実験」のお話です。新しい研究によると、約3億400万年前の「後期古生代氷河時代」に、二酸化炭素(CO2)濃度が300ppmから700ppmへと急上昇し、地球全体の平均気温が約7.5℃も上がる“急激な温暖化イベント”が起きていた可能性があるそうです。
この時代の地球は、現在と同じように氷床(大きな氷のかたまり)を抱えた氷河期でした。研究チームは、古い海底の岩石に残された化学的な“温度の痕跡”から、当時の海水温や大気中CO2を復元。その結果、約17万5000年という地質学的にはかなり短い期間で、CO2と気温が一気に跳ね上がっていたことを突き止めました。原因は大規模な火山活動と、それによって溶け出した永久凍土からの炭素放出ではないかと考えられています。
「17万年で7.5℃上昇」というのは、人間の感覚だと“ものすごくゆっくり”ですが、地質学的には「かなり急な変化」で、その後の絶滅率の上昇とも関係している可能性があります。研究者は、**一度温暖化が始まると、CO2の追加放出が自動的に続いてしまう“ティッピングポイント(転換点)”**の例として、この古代イベントを挙げています。
もちろん、現代の温暖化は人間の活動が主因で、スピードも桁違いに速いので、そのまま同一視はできません。それでも、「地球のシステムは、一度スイッチが入ると止まりにくい」という教訓は共通しています。
3億年後の未来の研究者が、今の私たちの時代をどう“地層から読み解く”のか──そんなことを想像すると、少し背筋が伸びませんか?
元記事: Late Paleozoic Ice Age warming event hints at potential climate 'tipping point'