2026-08-18
地球の「空気」が人間の血まで変えていた?CO2増加で血液に謎のシフト
「温暖化で暑くなる」とか「海面が上がる」といった話はよく聞きますが、じつはもっと身近なところ──私たち自身の血の中にも、変化が起きているかもしれない、という研究が出てきました。
アメリカなどの研究チームが、1999年以降に採取された多くの人の血液データを解析したところ、「重炭酸イオン(じゅうたんさんイオン)」という成分が平均で約7%も増えていることが分かったそうです。重炭酸イオンは、体の中で酸性度(pH)を調整する“バッファー役”で、呼吸で取り込んだ二酸化炭素(CO2)とも深く関係しています。
研究者たちは、この増加が大気中のCO2濃度の上昇カーブとかなりよく一致していることを指摘し、「地球の空気が変わるのに合わせて、人体も必死にバランスを取ろうとしているのではないか」と見ています。ざっくり言うと、空気中のCO2が増えた分、体の側で“打ち消す成分”を多めに用意しているイメージです。
もちろん、増えたからといってすぐに病気になるわけではありません。ただ、研究者は「こうした負担が長年積み重なることで、とくに成長期の子どもや若い世代の体や脳にストレスを与える可能性がある」と警告しています。今のペースで進めば、数十年後には安全とされる限界を超えるレベルまで上がる恐れもあるとか。
気候変動というと、どうしても“外側”の環境の話に聞こえますが、実は私たち自身の血の成分まで、静かに変わり始めているのかもしれません。こう聞くと、「地球の問題」と「自分の体の問題」が、少しつながって感じられませんか?