2026-08-15
イタリアの村に“上下逆さの虹”出現?気象カメラがとらえた空のイリュージョン
イタリア北部の山あいの村で、住民たちが思わず二度見する“逆さまの虹”が空に現れました。普通の虹は半円形で、まるで橋のように地平線の上にかかりますよね。ところが今回観測されたのは、弧が上ではなく下を向き、まるで空がひっくり返ったように見える不思議な光のアーチでした。
この現象の正体は「環天頂アーク」と呼ばれる大気光学現象。名前は難しそうですが、仕組みは比較的シンプルです。高い空に薄く広がった「巻雲(けんうん)」という氷の雲の中で、六角形の氷の粒に太陽光が特定の角度で入ると、プリズムのように分光され、太陽の真上あたりに“逆さ虹”が描かれます。緯度や太陽の高さなど条件がシビアなので、世界的にもそう頻繁には見られません。
今回話題になったのは、村に設置された気象観測用の定点カメラが、この環天頂アークを長時間、くっきりと撮影していたこと。SNSに動画が投稿されると、「本当に実写?」「CGかと思った」と世界中からコメントが殺到しました。たしかに、アニメの空の背景に出てきそうな、ちょっと現実離れした色と形です。
研究者によると、地球温暖化にともなう大気の変化で、こうした氷の雲の出方や高度も変わりつつある可能性があるとのこと。珍しい絶景の裏には、気候変動というシリアスなテーマも潜んでいるわけです。
もし空を見上げたとき、いつもの虹じゃない“逆さの七色”が浮かんでいたら、あなたは写真を撮るだけでなく、どんなことを考えるでしょうか?