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2026-08-15

南アフリカで“空飛ぶペンギン”観測?氷の上をジャンプする行列の正体

南アフリカ沖の海で、研究者たちが「空飛ぶペンギン?」と見まちがえそうな不思議な光景を撮影しました。何百羽ものケープペンギンが、まるで空中をピョンピョン跳ねながら進んでいるように見えるのです。

もちろん、実際に飛んでいるわけではありません。これは、海面すれすれを高速で泳ぎながら、ときどき水面から勢いよく飛び出す「ポーピング(porpoising)」という行動。イルカが水面を連続ジャンプしながら泳ぐのと同じで、水の抵抗を減らし、長い距離を省エネで移動するテクニックだと考えられています。

今回の映像が撮られたのは、ケープタウン近くの保護区周辺。ケープペンギンはアフリカ大陸にすむ唯一のペンギンで、観光ポスターにもよく登場する“人気者”ですが、実は個体数が大きく減っていて、絶滅危惧種に指定されています。主な原因は、エサになる魚の乱獲や海水温の変化。見た目はコミカルでも、生き残りをかけた必死の長距離通勤とも言えるのです。

研究チームはドローンと高速カメラを使って、ジャンプの角度や間隔を詳しく分析。ジャンプ1回ごとにどれくらいスピードが上がるのか、捕食者(アザラシやサメ)から逃げるのにどの程度役立つのかを調べています。こうしたデータは、将来ペンギンの保護区をどこに設定するか、海の“通勤ルート”をどう守るかを決めるうえで重要なヒントになるそうです。

氷の大陸のイメージが強いペンギンですが、実はアフリカの青い海でも、こんなアクロバット通勤をしている──そう思うと、ちょっとペンギンを見る目が変わりませんか?

元記事: African penguins filmed ‘porpoising’ in huge groups off South African coast