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2026-08-10

ガラパゴスの深海で“ゴルフボールサイズ”の青いタコが見つかった話

エクアドル沖・ガラパゴス諸島の深海で、新種のタコが見つかりました。その特徴は、とにかく「小さくて青くてかわいい」。正式名称は Microeledone galapagensis (ミクロエレドネ・ガラパゲンシス)。5月25日付の専門誌『Zootaxa(ズータクサ)』で新種として正式に報告され、各国の科学ニュースが「ゴルフボールサイズの青いタコ」として紹介しています。

このタコが見つかったのは、水深およそ1,773m。太陽光がほとんど届かない“真っ暗な世界”です。研究チームは2015年の深海探査で、遠隔操作ロボット(ROV)に付けたカメラ映像の中に、この小さな青いタコを偶然発見。しかし当時は1匹しか採集できず、「本当に新種なのか」「どのグループに属するのか」が分からないまま、標本だけが研究所で“塩漬け状態”になっていました。

転機になったのが、病院のCTスキャンのような“人体用の高精度画像装置”です。通常、標本を詳しく調べるには解剖してしまう必要がありますが、今回はタコを壊さずに内部構造を三次元で観察することに成功。内臓や口の構造を細かく比較した結果、「これは既知のどのタコとも違う」と判定され、新種認定にこぎつけました。

面白いのは、研究の“人間ドラマ”も話題になっているところです。論文の筆頭著者であるタコ研究者ジャネット・ボイトさんは、約40年もタコの進化を研究してきたベテラン。意外なことに、自分が主導して新種を命名するのはこれが初めてだそうで、「長年追いかけてきた夢が、手のひらサイズのタコでかなった」と各メディアは紹介しています。

深海はまだ“未知の生き物だらけ”と言われますが、その一端を象徴する存在がこの青いタコかもしれません。あなたは、このタコにどんなニックネームを付けて呼びたくなりますか?

元記事: The color of this new and unusual blue octopus is what helps it survive | National Geographic