2026-08-05
コアラの仲間が“夜シフト”に?熱波で変わるオーストラリアのポッサム生活
オーストラリア南西部にすむ「ウェスタンリングテイルポッサム」という有袋類(ゆうたいるい:カンガルーやコアラの仲間)が、近年の猛暑で生活リズムを大きく変えている、という研究が報告されました。
このポッサムは体長30センチほどの小型哺乳類で、ふだんは木の上で生活する“森の住民”。研究チームは、熱波が続いた2024〜25年の夏に、個体にGPSや体温計を取り付け、1日の動きを詳しく追跡しました。その結果、気温が38度を超えるような日は、昼間の活動をぐっと減らし、夜になってから一気にエサを探しに動き回る「夜シフト」モードになっていたことがわかりました。
さらに、高温の日には、木の高いところではなく、少し低くて日陰になりやすい場所でじっと過ごす傾向も確認されました。いわば、「日中はエアコンの効いた1階に避難して、夜になったら外出する」ような行動パターンです。こうした柔軟な行動変化は、短期的には暑さから身を守るのに役立ちますが、長期的にはエサの種類が変わったり、天敵との関係が変化したりする可能性も指摘されています。
研究者は、「動物たちが気候変動にどう対応しているかを理解することで、どの地域を重点的に守るべきかが見えてくる」と話します。私たち人間も、猛暑日に“夜型生活”にシフトしたくなることがありますが、森の住民たちはもっと真剣に、生き残りのための時間割を組み直しているのかもしれません。
あなたの周りの生き物でも、「最近、暑さのせいで行動パターン変わってない?」と感じるものはありますか?
元記事: Heat waves are reshaping the behavior of western Australia's ringtail possums