2026-08-05
7,000年前の「円すいカップ」、じつは“ビーズワックスろうそく”だった?
ヨーロッパ各地の遺跡から見つかっていた、謎の「円すい形の小さな器」。長年、考古学者たちを悩ませてきたこの土器の正体が、「宗教儀式などで使われたビーズワックス(ミツバチの巣のろう)ランプだったかもしれない」という新説で話題になっています。
見つかっているのは、先史時代、いわゆる「銅石器時代」(金属器が出始めたころ)の遺跡。コップのように見えるのに、飲み物の跡も、料理の焦げ跡もない。そこで研究チームは、内側に残った微量の物質を化学分析しました。その結果、ミツバチ由来の脂質=ビーズワックスに特徴的な成分が検出されたのです。
ビーズワックスは、現代でも高級ろうそくや化粧品に使われる素材。煙が少なく、甘い香りがするのが特徴です。研究者たちは、当時の人々がこの小さな円すい器にビーズワックスを入れて火を灯し、夜の行列や儀式を照らしていたのではないか、と考えています。細長い円すい形は、持ち歩きやすく、ロウが流れ出しにくい“実用的デザイン”だったのかもしれません。
さらに面白いのは、「光+香り」の演出効果。火のゆらめきとほのかな甘い匂いは、現代でもキャンドルライトとして人気ですが、7,000年前の人たちも同じように、特別な夜を演出していたとしたら、ちょっとロマンがありますよね。
あなたなら、この円すいカップを再現できたとして、どんなシーンで灯してみたいですか?