2026-08-04
“超記憶おじいちゃん”の脳はなにが違う? 高齢でも若いニューロンを保つ人たち
科学誌『Nature』に、「80代なのに記憶力テストで若者レベルをたたき出す“超記憶”高齢者の脳を調べてみた」という研究の速報が載りました。英語ではこうした人たちを“スーパーエイジャー(Super-ager)”と呼びます。
研究チームは、亡くなった高齢者の脳を提供してもらい、生前に行った記憶テストの成績と照らし合わせながら、海馬(記憶に深く関わる脳の部位)などを詳しく解析しました。その結果、普通の高齢者よりも、若い状態に近いニューロン(神経細胞)が多く残っている人たちがいることがわかったのです。
面白いのは、「脳全体が若い」というよりも、「記憶に関わる一部の回路だけ、しつこく若さを保っている」ように見える点。これが、忘れにくさや学習のしやすさにつながっているのではないかと考えられています。
もちろん、「この生活習慣をすればあなたもスーパーエイジャー!」という話ではなく、遺伝や環境など、さまざまな要因が複雑にからんでいるはず。とはいえ、研究者は「高齢になっても、脳の一部は思った以上に可塑的(変化しやすい)」と前向きにとらえています。
ゲームのキャラ育成のように、「ここだけはレベルを落としたくない能力」を守り抜く脳。あなたなら、どのスキルを“死守”したいですか?
元記事: Anatomy | Nature – News Feature on exceptional memory and young neurons