2026-08-04
「世界一深い魚」は“ぬるっと丸のみ系”だった? マリアナ海溝の底で見つかった意外な食生活
世界で一番深い海として知られるマリアナ海溝。その水深8000メートル級の“超深海”にすむ魚の胃の中身を、研究チームが詳しく調べたところ、「けっこう雑に、なんでも丸のみしている」ことがわかったそうです。
対象になったのは「スネイルフィッシュ」という、半透明でナメクジのような見た目の小型魚。これまでのイメージでは、超深海という過酷な環境で、かなり限られたエサしか食べられない“ギリギリの生活”をしていると思われていました。
ところが、遠隔操作ロボットで採集した個体のお腹を開けてみると、甲殻類(エビの仲間)や小さなカニ、謎のゼラチン質の生き物まで、実にバラエティ豊かなメニューがずらり。しかも、かみ砕いた形跡はあまりなく、「丸のみして、胃の中でなんとかする」スタイルだったとか。
研究者たちは、深海の生態系を理解するうえで、この“雑食&丸のみ戦略”は意外に重要だと指摘します。これまで、海底に落ちてくる有機物(死んだ生き物のかけらなど)は、主に微生物が地味に分解していくイメージでした。しかし、スネイルフィッシュのような捕食者が、思った以上に「がっつり食べて、フンとしてばらまく」ことで、深海の栄養の流れをつくっている可能性が出てきたのです。
超高圧・暗黒の世界でも、「とにかく食べられるものは食べる」という生命のたくましさ。あなたは、この魚の“なんでも丸のみ”生活、ちょっと親近感がわいてきませんか?