2026-08-03
レコード盤を“食べるカビ”?ビニールを分解する謎の菌が音楽業界を救うかも
イギリスの研究チームが、なんとも奇妙なカビを見つけました。なんと、このカビは昔ながらのアナログレコード(ポリ塩化ビニル=PVCというプラスチックでできた円盤)を少しずつ分解してしまうのです。
研究対象になったのは、中古レコード店の倉庫で発見されたカビだらけの盤。最初は「保管環境が悪かったのかな」程度に考えられていましたが、ふと顕微鏡で観察してみると、カビの菌糸(きんし:糸のように伸びる部分)がレコードの表面を掘るように進んでいるのがわかりました。化学分析を行うと、この菌はPVCの主成分だけでなく、可塑剤(かそざい:プラスチックを柔らかくする添加剤)まで少しずつ分解していることが判明しました。
PVCは非常に分解されにくい素材で、世界的なプラスチックごみ問題の“やっかい者”の一つです。ところがこのカビは、低温の環境でもゆっくりとPVCを分解できるらしく、研究者は「自然界には、まだ知られていない“プラスチック食い”の微生物がたくさんいるのかもしれない」と興奮気味。
もちろん、今すぐレコード店がこのカビに“処分”される心配はありません。分解スピードはかなり遅く、また条件も限られているためです。ただ、うまく利用できれば、廃棄レコードやPVC製品をリサイクルする新しい技術につながるかもしれません。音楽好きにとってはヒヤっとするニュースですが、「レコード盤を食べるカビ」というインパクト抜群の存在が、将来は環境問題のヒーローになる可能性もあるわけです。
もし家の押し入れから、カビだらけのレコードが出てきたら…あなたは研究機関に寄付してみたくなりませんか?
元記事: Fungus that can digest vinyl records could help tackle plastic waste, scientists say