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2026-07-29

インターネット発の怪異スポット「ザ・バックルームズ」、いまや“観光地”に?

最近、英語圏のネットで「The Backrooms(ザ・バックルームズ)」という言葉をよく見かけます。もともとは、2019年ごろに掲示板サイト4chanに投稿された一枚の写真が始まりでした。黄色っぽい壁紙と蛍光灯に照らされた、どこまでも続きそうな空っぽのオフィス空間。その不気味さから、「現実世界からうっかり抜け落ちると、こういう“裏側の空間”に迷い込むらしい」という都市伝説が生まれ、今や巨大なホラー世界に育っています。

YouTubeでは、Kane Parsonsという若い映像作家による“発見映像(found footage)”風の短編シリーズが大ヒット。まるでホームビデオが偶然捉えたかのようなカメラワークで、迷路のようなバックルームズをさまよう様子が描かれます。さらに、ゲーム配信プラットフォームやVR(仮想現実)でも、プレイヤーが自分の足で“探索”できるコンテンツが次々と登場。SNSには「攻略マップ」や「生存ガイド」がファンによって大量に作られています。

観光研究を行う研究者たちは、こうした現象を「新しいタイプのダークツーリズム(暗い歴史のある場所を訪ねる観光)」として分析しています。普通のダークツーリズムは、戦場跡や事故現場など、実在する“悲しい場所”を訪れるものですが、バックルームズには実在の場所も悲劇の歴史もありません。それでも人々は、どこか見覚えのある廊下やオフィスの雰囲気に、懐かしさと不安の入り混じった感情を投影し、「行ってみたい・怖いけど覗きたい」という気持ちになるのだとか。

研究者は、インターネットそのものが今では「ただの情報網」ではなく、人が“感情的に住みつく場所”になりつつあることの象徴だと指摘します。地図に載らない“観光地”バックルームズは、これからのバーチャル世界のあり方を先取りしているのかもしれません。

あなたは、この手の「ネット発ホラー世界」、怖くても覗いてみたくなるタイプですか?

元記事: Inside the Backrooms: The internet’s creepiest place is becoming a tourist attraction