2026-07-24
「笑い声」は1500万年前から一緒だった?ヒトと大型類人猿の“リズム”研究
「ゲラゲラ」「クスクス」──人間の笑い方はいろいろありますが、その奥にある“リズム”は、ゴリラやチンパンジーたちとほとんど同じかもしれない、という研究が発表されました。イギリス・ウォリック大学のチームが、人間と大型類人猿(チンパンジー、ボノボ、ゴリラ、オランウータン)の笑い声を詳しく分析したところ、呼吸のタイミングや音の刻み方に共通パターンが見つかったといいます。
研究者たちは、動物園や実験室で録音された笑い声を使い、1秒間に何回息を吐きながら声を出しているか、どのくらい一定のテンポが保たれているかを比較しました。その結果、人間の笑いも、他の大型類人猿と同じ“基本ビート”の上に成り立っていることがわかりました。ただし、人間の笑いはより速く、状況によって柔軟に変えられるという違いもあったそうです。
この「共通の笑いリズム」は、進化の時間でいうと少なくとも1500万年前までさかのぼると考えられています。つまり、私たちが友だちと冗談を言い合って笑うとき、その奥では、遠い祖先のサルたちと共有している古い“音楽パターン”が鳴っている、というイメージです。
研究チームは、このリズムのコントロール能力が少しずつ発達したことで、やがて人間だけの高度な「ことば」が生まれる土台になったのではないか、とも指摘しています。笑いはただのリアクションではなく、言語進化の「練習台」だったかもしれないというわけです。
そう考えると、動物園でゴリラの「クククッ」という笑い声を聞いたとき、「あ、今ちょっと会話できたかも?」なんて気分になりませんか。あなたの笑い方は、どの動物に一番近そうだと思いますか。
元記事: Great ape laughter reveals a hidden origin of human speech