2026-07-21
「ダンテの神曲」は隕石の予言書だった?500年前の地獄描写を科学者が本気で検証
14世紀イタリアの詩人ダンテが書いた叙事詩『神曲』。キリスト教的な天国・地獄・煉獄の世界を描いた古典文学として有名ですが、最新の研究では「じつは隕石衝突をかなりリアルに描いていたのでは?」という、ちょっとSFじみた仮説が出ています。
研究者たちは、『神曲』のうち地獄編「インフェルノ」に出てくる情景描写に注目しました。そこには、空から火の雨が降る、地面が割れ、熱と煙が立ちこめる、といった描写が並びます。これは中世ヨーロッパで一般的だった終末イメージにも見えますが、今回の研究では「実際の隕石衝突で起こる現象」と細かく照らし合わせて分析しました。
その結果、火の粒の大きさ、地表の変化、空が暗くなる様子などが、現代のシミュレーションで予測される隕石衝突の影響と意外なほどよく一致していたそうです。もちろん、ダンテが科学的な意味で“隕石インパクト”を理解していたとは考えにくく、研究者もそこは否定しています。
ではなぜ、こんなにリアルなのか。論文の著者たちは、「当時の人々が実際に目撃した小規模な隕石落下や、古い伝承の記録を下敷きにして、ダンテが自分なりに“世界の終わり”を想像したのではないか」と推測しています。中世の文豪が、結果的に現代の惑星科学に近いイメージを描いていたとしたら、なかなかロマンがありますよね。
地獄の炎と思っていた描写が、実は宇宙から飛んできた岩石の仕業かもしれない──そう聞くと、『神曲』を読み返してみたくなりませんか?
元記事: Scientists Say Dante’s Inferno Described an Asteroid Impact 500 Years Before Modern Science