2026-10-22
米カリフォルニア州、弁護士のAIエージェント利用を規制 専門職向けルール整備が本格化
米カリフォルニア州で、弁護士によるAI(とくに自律的に指示を実行する「AIエージェント」)の利用を制限する新法が成立した。法律番号SB 574として署名されたこの法案は、生成AIツールを業務に組み込む際の説明責任(アカウンタビリティ)や守秘義務違反リスクへの対応を明文化している。AIエージェントとは、単なるチャットボットではなく、外部サービスへのアクセスや文章送信などを自動で行う高度なAIシステムを指す。
新法では、弁護士がAIを用いて契約書作成や訴訟文書のドラフトを行う場合でも、最終責任は人間側にあることを明確化。依頼人への開示義務や、AI利用の記録保持なども求めている。また、高リスクな判断をAIに一任することを禁じ、バイアス(偏り)や誤りに対する検証プロセスの整備を促す内容だ。
カリフォルニア州はテック企業の本拠地として知られ、AI規制でも全米のベンチマークになりやすい。今後、医療や金融など他の専門職にも同様のAIガイドラインが広がる可能性がある一方、スタートアップ側からは「過度な規制がイノベーションを阻害する」との声も上がっている。