2026-10-15
EU、AIルール簡素化の新規則で政治合意 「AI法」施行に向け産業界の負担を調整
欧州連合理事会と欧州議会は、「AI法(EU AI Act)」の実務運用を簡素化するための新規則案について、詳細設計で政治合意に達しました。これは「デジタル・オムニバス(digital omnibus on AI)」と呼ばれ、医療機器や玩具、産業用機械など、既に個別の安全規制がある分野でAIを使う場合に、重複したルールを整理することが狙いです。
具体的には、医療機器規則など既存のEU法令に、AIに関する条項が十分に組み込まれている場合、その分野ではAI法の一部適用を制限し、企業が二重規制に直面しないようにします。一方で、高リスクとされる監視用途や重要インフラ向けAIなどは、AI法の厳しい要求を維持しつつ、認証やテストの手続きが過度な負担にならないよう、共通の実装ルールを整える方針です。
EUはすでにAI法本体の採択を終え、今後数年かけて段階的に施行していく予定です。今回の合意は、特に中小企業や産業用AIベンダーから懸念されていた「規制の複雑さ」を和らげる試みであり、欧州委員会は「イノベーションを妨げない形で信頼できるAIを普及させるための仕上げ」と位置づけています。
元記事: Artificial Intelligence: Council and Parliament agree to simplify and streamline rules