2026-10-08
米上院民主党カンウェル議員、AI安全規制の新枠組み案 「連邦レベルの試験機関」を中核に
米上院商業科学運輸委員会の最上位民主党議員マリア・カンウェル氏が、連邦議会によるAI(人工知能)規制の新たな「原則集」を公表しました。ポイントは、巨大テック企業やフロンティアAIモデル(最先端の大規模AI)を、民間任せではなく連邦政府が主体となって安全評価・試験する仕組みを明確に求めていることです。
公表文書によると、連邦政府機関が統一的な安全基準を定め、高リスクAIには事前テストや「破壊的リスク(catastrophic risk)」の検証を義務づける構想が示されています。また、利用者への説明責任や透明性確保、差別的なアルゴリズムの禁止といった項目も盛り込まれました。一方で、共和党側主導で進む別のAI法案とはまだ統合されておらず、超党派合意に至るかは不透明です。
米国ではこれまで、大統領令や各省庁のガイドラインが中心で、包括的なAI安全法は存在しません。カンウェル案はあくまで「枠組みレベル」ですが、今後の議会審議で具体的な法案化が進めば、モデルの開発段階から政府による試験・監査が日常的に行われる可能性もあります。国際的にも、EUのAI法に続く大規模ルールづくりとして注目されそうです。
元記事: Sen. Maria Cantwell looks to federal testing role in AI safety framework – Roll Call