2026-10-05
NVIDIA支援の英AIスーパーコンピューター、電力不足で「数年規模」の遅延 インフラのボトルネックが鮮明に
英国で「国内最大級のAIスーパーコンピューター」として建設中のデータセンター計画が、送電網から十分な電力を確保できず、数年単位の遅延に直面していると報じられました。プロジェクトを手がけるのは、NVIDIA(エヌビディア)が出資するクラウド事業者Neocloud Nscaleで、最新GPUを大量に搭載し、生成AIや大規模言語モデル(LLM)向けの計算リソースを提供する構想です。
しかし、英国の既存送電網は急増するAIデータセンター需要に追いついておらず、必要な数百メガワット級の電力接続が当初想定より大幅に遅れる見込みとされています。計画の見直しや段階的な稼働も検討されていますが、電力インフラ整備には規制対応や設備増強の時間がかかるため、フル稼働までは長期戦になりそうです。
AI投資の議論では、半導体やモデル開発ばかりが注目されがちですが、今回の事例は「電力インフラ」がボトルネックになりうる現実を象徴的に示しています。欧州各国では再生可能エネルギーとの両立や地域住民への影響も争点となっており、今後はAIデータセンター計画と送電網整備を一体で考える政策設計が重要になりそうです。