2026-09-29
AI×ロボティクスで新興企業が大型M&A AIxCryptoがファラデー・フューチャーのロボ事業を取得へ
米ナスダック上場のAIxCrypto Holdings(社名はFaraday Future Roboticsへ変更予定)は9月28日、EVメーカーとして知られるFaraday Futureのロボティクス事業を約2億ドル相当で取得する条件付き契約(タームシート)に署名したと発表しました。AIxCryptoは「Embodied AI(エンボディドAI:現実空間で動くロボットなどにAIを組み込む分野)」に特化した企業への転換を掲げており、取引完了後は世界初の「純粋プレイ」ロボティクス・エコシステム企業として再出発する計画です。
取得対象となるのは、Faraday Futureが開発してきた自律走行ロボットや製造現場向けロボティクス技術で、研究開発から製造、商用展開までを一体で運営する体制を構築します。背景には、生成AIだけでなく、倉庫・物流・製造・サービス業で使われる実体ロボットへのAI実装需要が急拡大していることがあります。
今回の動きは、GPU不足や高騰するクラウドコストのなかで、デジタルAIからフィジカルAI(現実世界で動くAI)へと価値の重心が移りつつあることを象徴しています。ただし、事業統合には技術的・財務的リスクも大きく、EV事業で苦戦してきたFaraday Future側の再建シナリオと両立できるかは、投資家が注視するポイントとなりそうです。