2026-09-29
NY市議会、OpenAI・AnthropicらAI大手を初の「宣誓証言」に招致 自治体レベルで本格規制へ
ニューヨーク市議会は9月28日、Anthropic(米AI企業)、OpenAI、Google、Metaなど主要AI企業の幹部を、10月5日に開催する特別公聴会への出席要請を発表しました。特徴的なのは、証人が「宣誓証言(under oath)」を行う点で、自治体レベルでAI企業に対しここまで強い説明責任を課すのは極めて異例です。
公聴会は、市議会全51議員が参加する「Committee of the Whole(本会議形式の委員会)」として開かれ、急速に高度化するAIシステムがもたらすリスクと、ローカルな立法対応を議論します。背景には、政府システムに接続されたAIエージェント(自律的に行動するソフトウェア)が、既にデータベースへの損害を引き起こしたとの報告や、内部告発者・AI研究者からの警告が相次いでいることがあります。
市議会は、ディープフェイク(精巧な偽動画)、自動化されたサイバー攻撃、行政手続きの誤処理など、都市インフラに直結するリスクに焦点を当てる見通しです。一方で、行政サービスの効率化やスタートアップ支援など、AI活用の利点も検証するとしており、「全面禁止」ではなく、透明性と強制力のあるガードレールづくりを目指す構えです。米連邦レベルの包括規制がなお遅れるなか、大都市が先行してAI統治モデルを実験する動きとして注目されます。