2026-09-26
米HHSがAI活用で「動物実験削減」へ本格シフト 薬の安全性評価のあり方が変わる
米国保健福祉省(HHS)は2026年9月21日、連邦政府が支援する医療・医薬品研究を、動物実験中心から「人ベース」の手法へと転換する一連の措置を発表しました。背景には、人工知能(AI)や計算機シミュレーションの進歩により、薬の安全性や最適な投与量を、細胞モデルや人のデータを使って高精度に予測できるようになってきたことがあります。
HHS傘下の先端研究機関ARPA-H(医療版DARPAと呼ばれる研究機関)は、新プログラム「CATALYST」を通じて、AIとコンピューターモデルへの投資を拡大します。目的は、薬の副作用リスクを早期に洗い出し、臨床試験に進む候補を絞り込むことで、開発コストを減らしつつ、不要な動物実験を減らすことです。
今回の発表は、研究現場でのAI利用を一段と後押しするものであり、規制当局がどのようにAIモデルの信頼性やバイアス(偏り)を評価するかも今後の焦点となります。日本の製薬企業や研究機関にとっても、国際共同試験や承認審査のルールが変化する可能性があり、動向を注視する必要があります。
元記事: HHS Accelerates Shift to Human-Based Research, Reduces Reliance on Animal Testing | HHS.gov